KORG MR-1 I2S デジタル出力ポート 改造 [オーディオ]
KORG MR-1はハイレゾ音源再生が出来る希少なモバイルレコーダーだが、
残念なことにデジタル出力ポートを備えていない。
なので、DACへ来ているデジタル信号を横取りして出力出来る様に改造してみた。
使用されているDACはTIのDSD1702。
PCM(I2S)とDSDを扱えるDAC。
http://focus.ti.com/lit/ds/symlink/dsd1702.pdf
このDACチップの3番、4番、5番からI2S信号を横取りする。
3番:ビットクロック 4番:データ 5番:LRクロック (GNDは適当にどっかから取る)
今回はこの3本(+1(GND))の線をマイクロUSBポートを使って出力することにした。
サンハヤトからCK-37 MicroUSB-ABタイプ用変換基板なる便利なものが販売されているのでこれを使用する。
これを出来る限り小さく切る。(ガラスコンポジット基板はピラニア鋸とバイスを使うと簡単に切れる)
MR-1は液晶とメイン基板の間に隙間があるのでこの隙間に基板ごと設置。
抜き差しした時に動かない様、0.3mm厚の真鍮板でストッパーを作る。
このストッパーがMR-1のサイドカバーに挟まれて、抜き差ししても動かないようになる
USB変換基板の裏側にチップ部品用のランドがあるので、このストッパーをハンダ付け。
(はんだが分厚くなってしまったら、ヤスリかルーターで削って薄くする)
先ほどのDSD1702の配線をUSB基板にハンダ付けする。
マイクロUSB及びミニUSBは5つ端子があるが、使われているのは1,2,3,5のみ
4には配線しない。USBケーブルには4番に繋がった芯線は存在しない。
このUSB基板はMR-1のメイン基板に接触するので、必ず厳重に絶縁処理する。(写真はポリイミドテープ)
ケースに穴をあける。
サイドカバーにも穴をあけて完成。
マイクロUSBのケーブルを改造して、好みの(I2S入力がある)DACに接続して使用する。